ネタバレ感想【劇場版ドラゴンボールZ 神と神】

【story】
レッドリボン軍との闘いから数十年。時は流れ、世代は変わり、悟空たちは大きく、逞しく成長した。その間、色々なことがあった。何があったのか。察してくれ。

この宇宙には様々な神が存在する。その中に破壊神という、主に破壊を生業としている神もいる。破壊神と聞くと、悪の限りを尽くす破壊の権化の様な印象だが、実は違う。この広大な宇宙の中で時折現れる宇宙のバランスを乱す存在を破壊することにより、宇宙の調和を保っている抗体の様な存在なのだ。

現在の破壊神を任されているのは、ビルスというコーニッシュレックスの様な猫顔をした神である。その破壊神ビルスが数十年の眠りより目覚めた。気まぐれな性格で、仕事への情熱もそこそこなビルスが就寝前にやり残した仕事は、宇宙を荒らしまわっていた悪党フリーザの始末。先ずはこちらから片付けようとするも、既にフリーザは十年以上前にサイヤ人によって倒されたとのこと。フリーザを倒せるだけの戦闘力を持ったサイヤ人など俄かに信じられなかったビルスだったが、ある特別なサイヤ人の噂を思い出す。

サイヤ人の限界を超えた力を身につけた超サイヤ人。その超サイヤ人でも到達出来ない、ビルスたち神々と同等の力を持ったサイヤ人、「超サイヤ人ゴッド」の存在。この超越者こそがフリーザを倒せる程の力を持ち、そしてビルスの破壊したい願望を満たすに値する強さを持った存在である。勝手に決めたビルスは、フリーザを倒した張本人である悟空に会いに行く。

その頃悟空は、界王さまの家でトレーニングに精を出していた。突然のビルスの訪問に慌てふためく界王さまを余所に、悟空の腕試しを行うビルス。あの伝説の魔人ブウを倒した悟空の超サイヤ人3の力をもってしてもビルスには手も足も出ない。拍子抜けしたビルスは、更なる可能性を求めて地球に向かう。地球では、ブルマの誕生パーティーが盛大に催されていた。

側近のウイスと共にブルマの誕生パーティーに参加し、並べられた絶品料理に舌鼓を打つビルス。しれっと現れたビルスの存在に気付いたベジータ。幼少時代に惑星ベジータで見た、父親が手も足も出なかったあの伝説の破壊神の恐ろしさを知っていたベジータは、腫れ物に触る様にビルスを丁重にもてなす。僅かなきっかけで気まぐれなビルスの機嫌を損ねてしまうと、たちまち地球は破壊されてしまうのだ。

昔は恐いもの知らずの暴れん坊だったベジータも、今は立派な妻子持ちだ。しかも今、周りには気を遣うということを知らない地雷原の様な連中が、よりにもよって妻ブルマの為に一堂に会している。命がけでビルスのご機嫌を伺い、即興のビンゴゲームダンスまで披露し、地球の為に孤独に闘い続けるベジータの気も知らないで、食いしん坊の魔人ブウはプリンを巡ってビルスと大喧嘩。

いきなり不機嫌になり、地球を破壊しようとするビルス。ベジータもヤケクソになり、その場にいる戦士たち総動員でビルスに挑むも全く歯が立たない。いよいよ地球の命運もここまでかというその時、悟空が現れてビルスに提案を持ちかける。

ドラゴンボールで神龍を呼び出し、超サイヤ人ゴッドの存在について聞くことにするのだ。超サイヤ人ゴッドとは、5人のサイヤ人の力を一人に集める事により生まれるサイヤ人の神とのことだ。今この場に居るサイヤ人は悟空、悟飯、悟天、ベジータ、トランクスの5人。超サイヤ人ゴッドを作るには一人足りない。その時、悟飯の妻であるビーデルが手を挙げる。なんと彼女のお腹には、悟飯との間に出来た子どもが宿っているのだ。これでサイヤ人の血を引く存在が6人集まったことになる。胎児の頃から超サイヤ人に関わるとは末恐ろしいお子さまだが、とにかく実験は成功。皆の力を悟空に集める事により、悟空は見事超サイヤ人ゴッドへ変身した。

今までの超サイヤ人とは違い、元々の悟空の面影をそのまま残し、髪と目の色が朱色に変化、ゆっくりとゆらめく炎の様なオーラをまとい、落ち着いた雰囲気の超サイヤ人だ。しかしその力はビルスと互角。地球中を飛び回り、壮絶な闘いを繰り広げるビルスと悟空。結局勝負はつかず、超サイヤ人ゴッドの力を上手く使えない悟空は時間切れ、闘いはノーサイドとなった。しかし、悟空や仲間たちに心を打たれたビルスは地球の破壊を止めにし、満足したのか自らの星へ帰って行った。

結局ビルスには敵わなかった悟空。しかもビルスの側近ウイスは、ビルスよりも更に強いらしい。そして、今悟空たちが存在している宇宙を含め、この世界には12の宇宙が存在しているという。強さを極めたつもりが、果てしなく広がる世界の大きさに面食らう悟空。しかし、まだまだこの世界には未知なる可能性が眠っていることへの期待に胸躍らせるのであった。

【review】
今回の主役は間違いなくベジータ。誰よりも地球のために闘った、一番の功労者である。しかもブルマがビルスに殴られた際、「オレのブルマを!」と叫びながらビルスに挑む姿を見せたり、カカロットしか見ていなかったあのベジータが立派な男になったものです。「オレのブルマ」って、捉え方によってはある意味超危険なセリフだけどね(笑)。

久しぶりの劇場版ということで、ほぼ全キャラクター総出演の勢いだった。ピラフ一味まで登場し、一味の紅一点マイは、トランクスといい感じになるという謎の展開付き。これ、なんか他のスピンオフ作品の伏線になってるのかな?最近のドラゴンボールは劇場版以外一切見ていないので全く分からないです。ベジータに弟がいた設定など、しれっと台詞の中に出て来るだけなので、うっかり聞き逃がしてしまいそうだった。

画風はずいぶん変わってイマイチ好みじゃないんだけど、映像のクオリティはさすがに抜群に上がってます。CGをふんだんに盛り込んですっかり最近のアニメの仲間入りを果たしました。

新手の敵をやっつけて終了という展開ではなく、破壊神という新キャラ登場という内容。今後も続くよという流れだったが、この後もう一作出してまさかのテレビ新シリーズが始まるとは、この時は夢にも思いませんでした。まぁ、そっちは観てないんだけど。

ただこのビルスってキャラ、山寺宏一さんが演じてるんだけど、なんか斜に構えた態度が好きになれないんだよね。常に見透かされてるっていうか、こっちがどんだけ必死になってもコイツがいると全部茶番になってる気がして今ひとつ盛り上がらないんだよね。神龍がビルスにビビッて縮こまるシーンは面白かったけど。願いを叶えて消える際、「願いは叶えてやった。ではさらばだ!(ビルスの方をチラと見て)…あ、どうも(ペコリ)」

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