ネタバレ感想【劇場版ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ】

【story】
ベジータが死んだ。

この数日の間に、かつて全宇宙を恐怖に陥れた伝説の魔人が復活した。毎回そんな感じのヤツが現れている気がするが、今度こそ過去最強にして最悪だ。いや本当。

戦いの舞台は勿論地球。この前代未聞の事態に、悟空も期間限定で生き返り(?)、全宇宙だけにとどまらず、天界や神界に至るまで、全ての戦力を総動員してこの魔人を倒すことに成功するが、この戦いでベジータが犠牲になった。悟空もあの世に戻り(?)、いつものように楽しく生活?死活?しているところに事件が起こる。

ベジータの様な罪人があの世に行くと、地獄へ送られる前に魂を浄化させる装置を通るのだが、それが全宇宙の死人の魂を管理している閻魔宮の機械とは思えない程にアナログで、悪のエネルギーが溜まったタンクを定期的に人(鬼)の手で交換してやらねばならない。今回その任務を命じられたのはチャラチャラした新人赤鬼。ヘッドホンで音楽を聴きながら、仕事も忘れてあの世ロックミュージックに興じていると、悪のエネルギーが溜まったタンクが限界値を超えて爆発。今ここに、全宇宙を混乱に陥れる史上最大規模の人災が起こった。

大量の悪のエネルギーを間近で浴びた新人赤鬼は魔人ジャネンバへと変貌。閻魔宮を封印し、その影響で現世では古今東西宇宙中の死人が蘇り大混乱。事態を収拾すべく、悟空とあの世での悟空のライバルであるパイクーハンが現場に赴き、諸悪の根源であるジャネンバと戦闘を始める。

一方その頃、地球では今までに倒した悪人たちが復活。世界中を恐怖と混乱に陥れていた。これには悟飯や悟天、トランクスらが応戦。悟飯の前に現れたのは、かつて宇宙最強の悪として恐れられた、あの伝説のフリーザが復活、ついに劇場版ドラゴンボール初登場を果たした。が、尺の都合で瞬殺。あっという間にあの世へ強制送還された。他にも、ちょび髭を生やして独特の十字マークの腕章をつけた、ちょっと扱いが難しそうな独裁国家の首相なども登場し、軍隊を率いて悟天とトランクスと戦闘。こちらは何故か絵本風のタッチで描かれる。

あの世では、パイクーハンの活躍で閻魔大王が助け出され、その間に悟空はジャネンバと闘う。圧倒的強さのジャネンバに対し、悟空は更なる変身を披露する。超サイヤ人の金髪は足のくるぶしくらいまで伸び、眉毛は全剃り、全身のオーラは爆発しそうな程にほとばしり、もはや原型の悟空の面影は一切なかった。そう、この姿こそ悟空があの世での長年の修行の末身につけた、「超サイヤ人の限界を超えた超サイヤ人の限界を超えた超サイヤ人」だ。

超サイヤ人の限界を超えた超サイヤ人の限界を超えた超サイヤ人の力でジャネンバを圧倒した悟空だったが、追い詰められたジャネンバはお団子の様な巨体から、より人型に近い、シャープで戦闘的な体系に変身。更なるパワーアップを果たす。超サイヤ人の限界を超えた超サイヤ人の限界を超えた超サイヤ人の悟空でも敵わない力を見せつけてきた。

超サイヤ人の限界を超えた超サイヤ人の限界を超えた超サイヤ人の変身が解け、追い詰められた悟空の前に、突然ベジータが現れた。お前を倒すのはこのオレだと、安定のツンデレ台詞を吐きながら嬉しそうに悟空を助けるベジータ。当然役に立つはずもなく、ジャネンバにコテンパンにやられる。もはやジャネンバを倒すにはこれしかないと、新必殺技のフュージョンを提案する悟空。フュージョンとは、二人の強戦士が合体することにより、元々の強さの何倍にも飛躍したパワーを誇る超戦士を生み出す技である。

例によってプライドが邪魔をして悟空との合体を拒むベジータだったが、尺の都合で渋々フュージョンを受け入れる。何度かの失敗を経て、ついに最強のフュージョン戦士が誕生。「悟空」と「ベジータ」から取って「ゴジータ」と名乗るその戦士は圧倒的強さでジャネンバを倒す。ジャネンバは元の赤鬼に戻り、彼は一目散にその場から逃げだす。恐らく彼は裁判なしで即処刑、無間地獄に叩き落されるだろう。否、その前にあの世の魂管理局の雇用制度を根本的に見直さなければ、明日にでも第二、第三のジャネンバが現れるだろう。

一方地球では、以前悟空からフュージョンを伝授され、完璧にマスターしていた悟天とトランクスが、「ゴテンクス」へと変身して独裁者をあっさり倒していた。

【review】
原作でフュージョンという新技が披露され、これはゴテンクスの専売特許の様に扱われていたが、多くのファンの間で「悟空とベジータのフュージョンが見てみたい」という声が上がるのは当然のことだろう。

その要望に見事に応えてくれた今作は、ゴジータの登場だけでお腹いっぱいの快作となっている。後に原作でも悟空とベジータは別の方法で合体を果たすが、先出がこちらになってしまったので、ネーミングが「ベジータ」と「カカロット」で「ベジット」となっている。

戦場をあの世とこの世に分ける事により、各々に見せ場があり、更に全体的にコメディタッチで描いている為、過去のボスキャラの復活も重苦しくならず、悪役オールスター総出演みたいな感じで楽しんで観ることができた。フリーザは瞬殺だったのに、なぜかヒトラーっぽい人が最後まで粘って悟天たちと戦闘を繰り広げる。その方が観客の集中力をジャネンバに向けられるのだろうが、たまに挟まれる絵本タッチのこの世バトルが妙に気になって仕方がない。

フリーザたちを次々と片づける悟飯の姿を褒めちぎりながら見物するビーデルさんの、悟飯へのベタ惚れっぷりがなんとも可愛らしい。既に母親公認の仲になっていて、よくできた彼女っぷりをこれでもかとアピールする。このバカップル具合は次回作で更に大変な事になるのだが、それに対して全く腹が立たないところが「鳥山ガールズ」の凄いところだ。原作ではあまり描かれない部分をアニメがしっかり補ってくれている。

しれっとアニメオリジナルキャラのパイクーハンが登場しているが、アニメではお馴染みのこの人、漫画には一切登場しないので、リアルに唐突過ぎる登場である。活躍の場も微妙だったので、無理して登場させる必要もなかったのでは?

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