ネタバレ感想【劇場版ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ】

【story】
ある日、ミスター・サタンの屋敷に賊が押し入った。その名は人造人間18号。かつてその凄まじい力で世界を恐怖に陥れようとしたが、悟空たちとの闘いで和解。今となってはクリリンの嫁だ。更に言うと娘もいる。そんな彼女が、先日行われたとある武道大会で、サタンに八百長試合を持ちかけ、多額の賄賂と引き換えに勝利を譲ったのだが、支払いを渋るサタンの家まで押しかけ、力づくで払わせようと言うのだ。

そこに、サタンの幼馴染みである大金持ちジャガー・バッタの使いが訪れる。幼い頃、サタンに敗れた復讐を今こそ果たそうと挑戦状を叩きつけたのだ。それを聞き、更に礼金を上乗せして用心棒を買って出る18号。ノリで悟天とトランクスも付いて行く事になり、一行はジャガー・バッタの待つ屋敷へと向かった。

そこには、最新のバイオテクノロジーを用いて生み出したバイオ戦士たちがいた。因みに、過去にバイオ戦士を生み出したDr.ウィローとは一切関係ない。ジャガーは、このバイオ戦士たちを使ってサタンを倒そうと考えていた。しかし、サタンの弟子と称する18号や悟天、トランクスの登場によりアテが外れたジャガーは、最終兵器を投入する。最強戦士の遺伝子から作りだしたクローン戦士でサタンらを倒そうというのだ。ジャガーの傍らには、あのナタデ村の祈祷師が居た。

特別なカプセルの中で眠っているのは、尻尾の生えた、どこかで見た事のある風貌の男。かつてその男と闘った事のある悟天とトランクスは、そいつがいかに危険な男か身を以って理解していた。数日前、ナタデ村で悟天たちとブロリーの闘いを見ていた祈祷師は、戦闘後にブロリーの血液を入手、ジャガー・バッタに高額で売りつけ、ブロリーのクローンを生み出すという、神をも恐れぬ所業に手を染めていたのだ。神と言ってもデンデだが。さっきからやたらバストを強調しているセクシー研究員の操作で、培養液から復活するバイオブロリー。今この場には悟空も悟飯もいない、ここでブロリーに暴れられたらひとたまりもない。吠えるブロリー。

しかし、こういったバイオテクノロジーモノあるあるで、ブロリーの肉体はご多聞にもれず「腐ってやがる早すぎたんだ」現象をおこし、瞬く間に崩れ去っていく。一件落着かと思われたが、最強のブロリーの細胞を取り込んだバイオ液は周りの生物を飲み込んでどんどん成長していく。次々と体を溶かされながら飲み込まれていくバイオ戦士や研究員たち。このままではバイオブロリーは研究所を飛び出し、世界中の生物を飲み込んでしまう。

妻の身を案じたクリリンも助けに入り、皆で生き残った人々を助け出す。バイオ液が海水に弱いと知った悟天たちは、かめはめ波総動員で大量の海水を浴びせ、これ以上の液の流出を防ぎ、超巨大化した本体のバイオブロリーにも止めを刺した。跡形もなく崩れ去るバイオブロリー。悟天やトランクスらの活躍により、未曾有のバイオハザードは最小限で食い止めることが出来た。そして、長かったブロリーとの因縁も完全に断ち切ることが出来た。……多分。…いや本当。今度こそ本当に。………多分。

【review】
悟空も悟飯も登場しない、悟天とトランクス、そして18号が主役という、全ドラゴンボール劇場版シリーズの中でも唯一の例外的な作品。敵も、これと言ってキャラ立ちしたメインの敵役が出る訳でもなく、原型の無いバイオ液という、本当にドラゴンボールなの?という敵である。ファンによっては賛否両論あるだろうが、今回の僕の様に全作品を連続して観ていくと、この意外性が逆に面白くて非常に楽しめました。

バイオブロリーの暴走後、パニックになって研究所を逃げ回る研究員たち。自分だけが助かろうとお互いを押しのけながら逃げて、扉を開けたらそこにバイオ液が溢れかえっていて飲み込まれていく様など、典型的なホラー映画演出ですね。それでも重く深刻な話になり過ぎないのは、悟天とトランクスの無邪気なキャラクターが、偉大なる先人の孫悟空から引き継がれているドラゴンボール主人公としての存在感の成せる業なのかなと。

今回から18号が登場。原作ではめちゃくちゃ強いんだけど、イマイチ活躍どころの少ない、メインキャラから一歩引いた立ち位置にいる彼女が、今回は大胆にも主役級の活躍。純粋な強さで言ったら今回の登場キャラの中ではナンバー1じゃないかしら。ツンデレの中でも「ツン」要素が強すぎて、ちょっぴり怖いイメージの彼女が、セクシー研究員に鼻の下を伸ばしている夫のクリリンにヤキモチを焼いて突き飛ばすシーンなど、戦士としてだけじゃなく女性としての可愛らしさを見せるところは、さすが鳥山女性キャラを可愛く表現させたら右に出る者なしのアニメスタッフの皆様、18号さんも見事に可愛らしく料理して頂きました。

悟天とトランクスは次回から新必殺技を身に着けて最強戦士クラスに肩を並べちゃうけど、今回くらい頼りなさが残る段階で頑張ってもらう方が観ていてハラハラして良かったですね。

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