ネタバレ感想【劇場版ドラゴンボールZ】

【story】
前作から十数年後、孫悟空は立派な大人になり、結婚して子供をもうけていた。一人息子の名前は孫悟飯。悟空の育ての親であるじっちゃんの名前を受け継いだ5歳の少年は、ひたすら強さを求めた父親とは正反対に、学者になることを夢見ている大人しい子供に育っていた。それは母親であるチチの影響が強く、所謂教育ママなチチは、体を鍛えるばかりで一切働かない夫を反面教師として、息子に対しては物心ついた時から厳しい英才教育を強いていた。

そんなある日のこと、悟空の留守中に謎の怪しい3人組が家に押し入り、悟飯を誘拐してしまう。悟飯の帽子に飾り付けられている祖父の形見のドラゴンボールが目的だったのだが、大雑把な誘拐犯は装着している子供ごとさらって行ったのだ。帰宅して事態を知った悟空は激怒、ドラゴンレーダーを頼りに誘拐犯を追う。

所は変わって、とある山奥で緑色の肌をした目つきの悪い男が空中浮遊をしていたら、件の3人組に突然襲われて重傷を負う。彼の名前はピッコロ大魔王。かつて世界征服を企み、悟空と死闘を演じたことがあるという。今は悟空のライバルとして日々修行に明け暮れている彼だが、プライドの高い彼は、突如自分に不意打ちを食らわせた3人組を許さず後を追う。

謎の3人組はいかにも怪しい城に帰還し、自分たちのボスにドラゴンボールを差し出す。ボスの名はガーリックJr.。その昔、この世界の神様を決める際、二人の神候補がいたが、先代の神は候補の一人、ガーリックの悪の心を見抜いていて彼を追放、結果的に現在の神が後を引き継ぐことになった。その事を逆恨みしたガーリックは、息子に思いを託し絶命。時は熟し、ガーリックJr.が今の神に復讐を果たすべくやって来たのであった。

先ず手始めに神と表裏一体であり、一心同体のピッコロ大魔王を殺害する事によって、魂が繋がっている神を亡きものにしようと画策。大雑把な部下は、ピッコロの止めを刺すことを忘れて、逆に居場所を突き止められてしまう。そこに息子を救いに来た悟空も到着。図らずもかつてのライバル同士が手を組んで、共通の敵と戦う形となった。

しかし時すでに遅く、ガーリックJr.は神龍の力で永遠の命を手に入れていた。悟空とピッコロを迎え撃つガーリックJr.の3人の部下、ジンジャー、ニッキー、サンショ。彼らは独自の掛け声と共に変身してパワーアップ。

サンショ「ウナジュー!」
ニッキー「ノドアメー!」
ジンジャー「ショウガヤキー!」

変身してちょっとだけ肩幅が大きくなった3人は、剣を振り回して応戦するが、尺の都合であっさり倒される。残るはガーリックJr.ただ一人だが、既に不死身の肉体を手に入れた上に、巨大化して圧倒的パワーを誇るガーリックJr.に悟空とピッコロは大苦戦。さらにガーリックJr.は、デッドゾーンと呼ばれる暗黒空間を呼び出し、全てを飲み込もうとする。絶体絶命のその時、突然悟飯の潜在能力が覚醒。泣き喚きながら放つ強力なエネルギー波に押され、ガーリックJr.は自ら作り出したデッドゾーンに吸い込まれてしまった。

不老不死の肉体が災いし、永遠にデッドゾーンから抜け出せなくなったガーリックJr.。悟空は息子を救いだし、世界に平和がもたらされたのであった。

【review】
唯一サブタイトルの付いていない劇場版映画作品。

原作を全く知らずに映画だけ観ている人なんて居ないと思うが、劇場版だけで話を繋げると前作からイキナリ時間が飛んでいて面食らう。まぁ、シリーズ物の洋画とか、こういう展開多いよね。急に主人公が大人になってたり、前作のメインキャラが死んでたり、「え?途中何があったの?」みたいな。ここから先はこんな展開のオンパレードです。

ガーリックJr.の長年の野望に対する計画がずさん過ぎて面白い。確かにピッコロを殺せば一心同体の神も死ぬが、ガチガチのファイターであるピッコロを狙うより、既に現役を退いているおじいちゃんの神様を直接襲った方が危険も少なく確実で簡単かと思うのだが、まぁ神様の神殿には魔族は入れないみたいな設定がある事にしておきましょう。

今回から悟空の妻、チチが登場。映画では二人の馴れ初め等は一切描かれていないので、「悟空、なんでこの人と結婚したの?」と思うくらいに融通の利かない教育ママとして描かれることになる。それでもこの女性がなんとなく魅力的に感じるのは、やはり鳥山先生の画力と声優さんの力によるところが大きいだろう。因みに今作のチチ役は壮真由美さん、何作目か後からは、プーアル役を演じていた渡辺菜生子さんに代わっている。確かアニメ版もそうでしたよね。

ガーリックJr.は後にアニメ版にもオリジナル展開シリーズで再登場するが、今回に於いてはそちらは無視して差し支えないです。

あと、ピッコロの登場が唐突過ぎて、最初「誰?」ってなってしまいました。これもここから先の「劇場版あるある」で、この後もこんな感じで唐突に新キャラが出てきます。その辺の強引な辻褄合わせも楽しみの一つですね(笑)。

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