ネタバレ感想【劇場版ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士はねむれない】

【story】
数年前、新生惑星ベジータでの闘いで宇宙に放り出されたブロリーは、そのまま地球に漂着していた。さすが伝説の超サイヤ人。とある山奥の湖の底で、氷漬けになって封印されていたのであった。

あれから5年後。悟空は生前、二人目の子供を残していた。彼の名前は孫悟天。幼い頃の悟空そっくりの少年は、兄とは違い無邪気で元気に育っていた。母親であるチチの教育方針の変化もあるのかも知れないが、兄の悟飯はもともと勉強好きだったのが考えられる。そんな悟飯は都会の高校に通っていた。

ある日の事、悟天は一歳年上の友人、トランクス君と一緒にドラゴンボールを集めて世界中を飛び回っていた。目的は神龍を見てみたいというもの。願いは二の次だというところがなんとも子供らしい。せっかくなので叶えてほしい願いを考えた結果、大量のお菓子が欲しいというのもお子様として健全である。

そんな二人の保護者役として付いてきた一人の少女。ショートヘアが良く似合う、二人のお姉さん的存在の彼女の名はビーデル。都会の高校に通う、なんと悟飯のガールフレンドだ。サイヤ人のサラブレッドである二人の幼児に振り回されながら、必死に付いていくビーデルさん。辿り着いたのは、とある山奥の小さな村、ナタデ村だった。

ナタデ村には、生贄の風習が残っていた。最近、村を荒らしまくっている怪物を鎮める為に、胡散臭い祈祷師に言われるままに生贄を捧げなければならないという。生贄に選ばれたのは、ナタデ村の少女ココ。このナンセンスな風習を見逃せなかったビーデルさんは、逆に自分たちが怪物を倒すことを提案。3人で生贄の祭壇に潜んで怪物の登場を待つ。

現れたのはこの山奥に棲む恐竜。ドラゴンボールによく登場するタイプの、幼い頃の悟飯に尻尾を切られてそうな巨大な恐竜を、ギャグ的なノリで倒す悟天とトランクス。展開がギャグっぽかったのでこの恐竜、てっきり追い返されたり仲良くなったりするのかと思ったが、しっかり村でバーベキューにされていた。ナタデ村に平和が戻り、ココちゃんの命も救われ、祈祷師は職を失って村を出て行った。

残すドラゴンボールもあと一つ。この旅も順調かと思われたが、村の近くの湖から突如ブロリーが復活。どうやら近くに現れた悟天の気に、カカロットの面影を感じて過剰反応、氷を砕いて天然のコールドスリープから目覚めた様だ。最初の発見者はビーデルさん。この戦闘力差は、ブロリーの気合いだけでビーデルさんは消し飛びそうなものだが、なんとか善戦。そこに悟天とトランクスも登場、世代を超えた宿命の闘いが始まる。吠えるブロリー。

超サイヤ人に変身し、ブロリーに挑む二人。しかし、戦力差は歴然、全く歯が立たない。戦闘中に偶然にも最後のドラゴンボールを発見し、神龍に頼んでブロリーを倒してもらおうと考えるが、そんな余裕もなくブロリーの猛攻を受ける。吠えるブロリー。絶体絶命のその時、弟の危機を察した兄、悟飯が到着。しかし、悟飯でもブロリーには敵わなかった。吠えるブロリー。もはや戦えるものは誰もいない。いよいよ終わりかと思ったその時、奇跡が起こった。

突如ドラゴンボールが輝きだし、悟飯らの背後に悟空が登場。親子3人でのかめはめ波を放ち、ブロリーの気合い砲と押し合いになる。吠えるブロリー。両者のエネルギー波が拮抗した状態で、ビーデルさんやトランクスの協力を得て、ブロリーがひるんだ一瞬の隙をつき、悟空の「今だ!」の掛け声と共にフルパワーを発揮。一気にブロリーを宇宙まで吹き飛ばし、今度こそブロリーを倒した。……多分。

闘いが終わり一件落着。安堵した悟飯と悟天が振り返ると、そこに悟空の姿はない。あれは幻覚だったのだろうか。それとも、ドラゴンボールが起こした奇跡だったのだろうか。真実は誰にも分からなかった。

【review】
二度目のブロリー戦。宇宙に飛ばされた彼が地球に漂着していたというのが、何とも無理がある気がするが、まあそこはご愛嬌で。雪山を背景に、湖の上空に浮かぶブロリーの姿がなんとも美しい。

今回からビーデルさんが登場。これがまたアニメスタッフさんの御力でとっても可愛らしく描かれているのであります。ビーデル役の声優、皆口裕子さんの「あんたたちぃ~!待ちなさぁ~い!」という、ちょっぴり間延びした話し方もキャラにぴったりマッチしております。普段はTシャツ姿、動きやすさ優先のシンプルなファッションの彼女が、今回はナタデ村の民族衣装に着替えているのも非常に素晴らしい。珍しいスカート姿の彼女が、ブロリーとの闘いの最中に一瞬スカートがめくれそうになるのを慌ててサッと押さえるという、何気ない仕草がファンのツボを突いてます。良き良き。

悟飯が大きくなって登場。更に主人公としての風格が出てきましたが、今回の目玉は何と言っても悟天とトランクスのちびっこコンビ。無邪気で自由気ままな二人のキャラクターのお陰で、最近暗くなりがちだったドラゴンボールのお話しに明るさが戻り、初期の頃のわくわくするような楽しさが戻ってきました。勿論、最近の作品の緊張感溢れるバトルも健在ですが、おしりぺんぺんしてブロリーを挑発したり、ピンチの際に失禁してブロリーがひるんだ隙に脱出したりなど、戦闘中にも子供らしいギャグ要素が盛り込まれるのは本当に久しぶりな感じがします。

そして、久しぶりにドラゴンボールが大活躍。最近はもっぱら残務処理やら悪人の野望の準備に使われて便利アイテムと化していましたが、神龍は出ずとも、ボールそのものが謎の奇跡を起こして、お話しの重要な部分に関わってくるという、この作品の基本を見た気がしました。またドラゴンボールの描き方が丁寧で、水晶の様に輝くドラゴンボールがぶつかり合う時のコツコツという音に至るまで、このアイテムの神秘性を高めてくれます。

ブロリーを再登場させることにより、敵キャラの説明が不要で、メインキャラに焦点を当てたストーリー展開が非常に面白かったです。

あと、ナタデ村のココちゃん。当時、全国的に大流行したデザート、ナタ・デ・ココについては、我々世代には説明不要の懐かしい話ですね。

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