ネタバレ感想【劇場版ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち】

【story】
激動の地球侵略者たちとの闘いから数年、悟空ら地球の戦士たちは皆、逞しく成長していた。この数年の間に、何やら大きな敵とのバトルがあったみたいだが、それはまた別の機会に。この数年の間に、地球では神様の継承が行われていた。新しく地球の神となったのはナメック星人の少年デンデ。先代の神様もナメック星人だったが、地球とナメック星は友好でも結んでいるのであろうか。

ある日、デンデのもとにナメック星よりテレパシーの通信が入る。例によって恐ろしい侵略者に襲われてエライ目に遭っているので助けてほしいというものだ。かつてフリーザに荒らされまくったナメック星に、またもピンチが訪れていた。お人好し且つバトルマニアの地球の戦士たちはこの要請を快諾。宇宙船に乗ってナメック星へと向かった。地球とナメック星は友好でも結んでいるのであろうか。

辿り着いた彼らが見たものは、星が星に寄生されているという、何とも異様な光景だった。機械の惑星、ビッグゲテスターに侵されたナメック星の住民は、ロボット兵により奴隷の様に扱われていた。早速侵略者たちを撃退する悟空たち。闘いの最中、敵のボスが登場。その姿は、数年前に倒したはずのクウラだった。

全身が機械の体になり、メタルクウラとして復活したクウラ。更なるパワーアップを果たしたクウラが悟空に襲いかかってくる。悟空はこの数年で会得した新技、瞬間移動で応戦。しかし、何たる偶然か、メタルクウラも瞬間移動を使えたのであった。瞬間移動空間の中(?)で戦う二人。激戦を制したのはクウラ。大ピンチの悟空。そこに、突如ツンツン頭でデコの広い、やたら目つきの悪い男が加勢に入る。一体何者?悟空の事を一方的にライバル視し、カカロットと呼ぶこの男こそ、かつてターレスやスラッグ、クウラよりも先に、誰よりも早く地球侵略にやって来て返り討ちに遭い、宇宙に追い返された誇り高きサイヤ人の戦士ベジータだ。

カカロットを倒すのはオレだと宣い、見事なツンデレっぷりを発揮しながら悟空を助けてくれるベジータ。この数年の間、宇宙でトレーニングを積んでいたのであろう、現在の悟空と互角なほどにパワーアップしていた。二人で超サイヤ人に変身し、メタルクウラに挑む。二人がかりでやっとの思いでメタルクウラを破壊して一安心したのもつかの間、遥か向こうの崖の上から、なんと100体以上のメタルクウラが現れた。絶望に打ちひしがれる二人は、成すすべもなくビッグゲテスターの中枢に連行された。

気がつくと、目の前には頭部だけの状態で、機械と一体化したクウラの姿があった。数年前、悟空との闘いに敗れたクウラは、瀕死の状態で宇宙空間を漂っていたところ、悪のプログラム、ビッグゲテスターと同化、そのままビッグゲテスターのコアとなり増殖を繰り返し、自らが巨大な機械惑星となって再び宇宙を支配しようと企んだのであった。

超サイヤ人のパワーは、ビッグデテスターにとっても大きなエネルギーになる。二人の生命力を吸収しようとするクウラ。しかし、予想以上に超サイヤ人のパワーは大きく、逆にオーバーヒートを起こしてしまう。慌てたクウラは二人を抹殺しようと全身に瓦礫の体を纏って攻撃を繰り出すが、悟空とベジータの反撃を喰らって大破。コアを失ったビッグゲテスターはそのまま壊滅。100体以上いたメタルクウラも主を失って一気に崩壊。ナメック星に平和が戻った。

今回あまり活躍しなかったピッコロ、悟飯、クリリン、そして亀仙人とヤジロベーと共に宇宙船に乗って地球に帰る悟空。何故かそのままベジータも地球に住むことになりました。

【review】
連続で地球に来る侵略者。連絡を受けたら簡単にその星に行ける渡航技術。この世界の宇宙開発は、我々の常識を遥かに凌駕しています。ここについていけないと、この先がどんどんしんどくなります。

今回からベジータが劇場版に参加。しかしこの人、劇場版ではイマイチ見せどころのない、その割りに空回りしたカッコつけ具合を披露しまくるお間抜けキャラとしての立場が多いです。

それにしても、これでここ数年の連続地球侵略者が全員登場したわけだけど、みんなちょっとのニアミスでの地球訪問だったんだよね。これもしベジータ、ターレス、スラッグ、クウラがほぼ同時に地球に来てたらどうなってたんだろうね。怪獣大戦争みたいになってそれはそれで見ものかも知れない。野生の鹿も一回の被害で済んだだろうね。

お話しの内容としては、全劇場版作品の中でもトップクラスに駄作。メタルクウラ登場までは良かった。ツルッとしたメタリックなボディに、無表情で圧倒的強さを見せる闘い方、体の一部が破壊されてもすぐに再生する様など、ターミネーター2のT-1000をイメージさせる恐怖があった。しかし、倒してからが残念。

1体でもあれだけ苦労したメタルクウラが量産型だった事が発覚した時、作家さんは恐らく観客に絶望感を与えたかったんだろうけど、僕が感じたのは拍子抜けしたガッカリ感。せっかくのメタルクウラが安っぽく感じたのです。1体をもっと引っ張ってほしかった。

しかもせっかく100体も出てきたメタルクウラは、そのまま悟空たちを袋叩きにして倒せば良かったのに、わざわざ最大の弱点とも言うべき星の中枢であるクウラの前に連れてきて、案の定主を倒されて何の活躍も見せることなく100体同時に大破。今までに見てきたどんな敵よりも残念。

他の仲間たちも、悟空とベジータに焦点を当てすぎて見せ場はほぼゼロ。敵の数も少なかったってのもあるけど、不必要に敵の部下を出し過ぎないという課題をどうクリアするのか、試行錯誤を感じました。それが今後の作品に少しずつ生かされていくわけだけど、次回作からの敵キャラに乞うご期待。

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